2022.09.23
経営
「超理系が研究ではなく、ビジネスという野外に飛び込んだら?」
これを2018年1月より自分自身で実験開始し、今に至ります。副社長の大場です。
一番最初の実験は、「コミュニケーション苦手。超人見知りの自分が学生時代、一番避けたいと思っていた営業職。しかも飛び込み営業をやるとどうなるか」でした。これを実験するため、舞台にしたのは当時、かなり結果・数字に厳しいと言われていた野村證券です。
さて結果は。
①人見知りゆえの身体の強い拒否反応、恐怖感が消えることは無かった。
②その恐怖感ゆえに「高い確率で断られないための心理学まで織り込んだ会話文(トークスクリプト)」を一言一句レベルで用意し、なるべく身を守った。
③相手が返す確率の高いフレーズを想定し、その返しまで用意しないと気が済まなかった。
④それらを自信がつくまで1人でブツブツと話し、考えなくても喋れるレベルにしていた。
ほんとに怖くて、「恐怖感から逃げるためにここまでやれるって、人間の本能は凄いな」という感想でした。
最大の実験結果が次。
ここまでのことをやり、飛び込みも何百件と経験してわかったことがあります。
⑤「自分は飛び込みはほんとに苦手。初対面ってほんとに苦手。こんだけ努力しても。」です。
今の立場でも、初対面含め、普段コミュニケーションをとることが少ない人(社内外問わず)との会話は緊張します。
採用面接の最終面接を担当するときも面接者に緊張して手が震えるし、外部のイチ営業マンとの名刺交換もいまだに手は震えます。なんとか、それを隠そうとがんばっていますが。(この前、本社内定者の方に「手が震えてたのも何かの戦略ですか?」と言われて、少し気にしてます。)
それでも真反対のことに挑戦して良かった
結論、めちゃくちゃ良かったです。むしろ、それで今があります。
防御本能で身につけた心理学、トークスクリプト・想定Q&Aという概念が、営業はもちろん、マーケティング、採用、人事、マネジメントに応用でき、ここまでの事業拡大を実現できています。しかも、まだまだ余力があるほどです。
自分が絶対にやらない、やれないと思っている真反対のこと(相関係数が低い物事)ほど、学びの宝庫です。
既にやれることはあるレベルに達すると、そこから1を伸ばすのでさえ相当な努力が必要になります。
一方、真反対のことはそもそも0なので、成長・レベルアップが早いはやい。それも楽しい。もちろん、その分野を極めてトップ1%を目指すとなると別ですが(苦手ジャンルなので極めて困難な道にはなる)、トップ1割ぐらいのレベルは苦手でも努力でなんとかなれます。これは別に上位30%になるでも良いと思います。
真反対をやるときの注意点
注意点はただ一つ。「本気でやること。苦手だろうがなんだろうが、やる以上は結果を求めること」。
これにつきます。正直、興味本位でやるぐらいでは、役には立ちません。逃げたいという本能に飲まれて終わりです。
最後に ~真反対を20%取り入れる~
自分ができないと思っていること、やらないこと、苦手なことってあると思います。
「責任感が強すぎる、なさすぎる。周りを気にし過ぎる、全く気にしない。気を遣い過ぎる、全く遣わない。自信がない、ある」。
正直、上記の後者にあたる人にこの内容は刺さりにくいかもしれませんが、前者にあたる方。
おそらく良い人すぎます。これは良い意味ではありません。(他者からみて都合が)良い人です。
だからこそ、真反対を20%でも訓練し、取り入れると楽だし、仕事なら結果も出ます。
「無責任になって誰かに迷惑かけたら?配慮しなくて問題にならない?」
大丈夫です。ベースの責任感や思いやりが強すぎるから、真反対のことを考えてても自動的にそれらは働いています。
むしろ、バランスが取れます。だから、長い目でみて自分が潰れないためにも、真反対の自分を20%本気で取り入れることをオススメします。
以上、ここまでの実験と考察、結果報告でした。
副社長 大場真之介
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