2025.01.29

経営

5年前は社員16名、今は総勢700名/その全採用マーケティングを担う24歳(入社3年目)の失敗エピソード

5年前は社員16名、今は総勢700名/その全採用マーケティングを担う24歳(入社3年目)の失敗エピソード

 

 「もう俺には無理だ、、、」と思う瞬間。難しいこと、大きいことに挑戦するほど、そんな経験ってありますよね?

 僕のそれはtttに入社して2年目でした。
僕のtttでのざっくりした略歴は次のような感じ。
ベンチャー感溢れる経歴になっていますね(笑)

 

①入社当初:事業拡大を実現した高度なマーケティングから心理学の実戦方法を経営陣(当時の副社長)の隣で見せて貰いつつ、
教えて貰う貴重な経験をしました。(当時の自分には考えるレベルが高すぎて「ここまでやるんだ。ただ凄い、、」しかありませんでした)

 

②入社数か月:研修後は集客チームに所属し、基礎的なセールスからマーケティングを習い、それらをワンストップで実践、経験を積み増した。途中、新規立ち上げ施設の全集客も任され、ワクワクと緊張感が高まった時期もありましたが、マネージャーのサポートのもと教わった基礎を徹底することで無事に成功させることができました。

 

③入社9カ月~:集客チームでの実績が評価され、もともとがエンジニアでAIやプログラミングが得意だったこともあり、企業の生成AI活用プロジェクトの責任者に抜擢。マーケティングや人事に活用したシステムをいくつか開発し、実際に活用して貰うという貴重な経験を積みました。

④そして入社2年目~:施設職員の採用マーケティング責任者(※本社採用は別であり、この時は施設職員をターゲットとした採用マーケティングを担った)

これからお話するのは、僕が今よりももっとペーペーだった時のエピソード。④に書いた僕が初めて施設職員の採用責任者を任された時の話です。

 

 

 

THEベンチャー。
社員の好奇心と遊び心をくすぐる”tttのジェンガ人事” 


tttは時折、更なる社員の成長を狙うためにポテンシャルや直近の実績が評価された全社員を対象に臨時の面白い人事抜擢があります。

・ポテンシャルが評価された社員(課長から入社3ヵ月以上の社員を対象)の内、
一気に6名を各部門の部長に仮昇格させてより大きなチームのマネジメントを任せる。
一方で6名の内、チームパフォーマンスが最下位だった者が必ず1名以上、3ヵ月後には降格するというチャンスと緊張の抜擢人事。
この時は4名が合格し、完全昇格。逆に2名は仮昇格から降格(元のポジション)になり、かなり悔しそうでした。

・集客チーム、マーケティングチームのトップ成績の者をあえて別の重要部門に引き抜き、
エースに依存せずに次なるエースを育成するという通称”ジェンガ人事”。
超攻めのジェンガ人事によって組織全体の慢心や甘えをあぶり出し、逆にエース級の社員が増える。

 

僕は上記のジェンガ人事1stでは集客チームから社内のAI活用の責任者に挑戦することになり、
翌年のジェンガ人事2ndで現職の採用マーケティング責任者に挑戦することになりました。


tttでは組織やチームの体制をガッチリ固め、 ”安定” したから ”安心” するのではなく、
あえて固めたはずの体制に適度に ”変化” と ”不安定” を作り、
更にもう1段上の高見へと積み重ねていくような..。
まるでテーブルゲームのジェンガを楽しむような人事戦略があります。

 

このような人事抜擢は好き嫌いが分かれると思いますが(これを楽しめる人はtttに向いています!)
変化が激しい現代での現状維持は本当に危険であり、
その中で有利に勝ち抜くことから逆算された非常に合理的な人事戦略なのです。


当時の僕はジェンガ人事の度に「面白そうなこと始まったな!」くらいの感覚でした。

 

 


主要メンバーが抜けた穴は大きい。全く上手くいかないtttの3か月の暗黒期

 

これは第一回目のジェンガ人事後に起きたこと。
今まで先手先手で課題に対して着手してきたtttが初めて後手後手に。
しかし、この時に「先手が取れていたのはごく一部のエースマネージャーが影で支えてくれていた」ことに気づき、
自分が出せたこれまでの実績もサポートありきだったことを痛感しました。

 

「後手に回ってしまったのは仕方ない。今はこの状況を何とかすることが先決だ。」

その時のtttは皆、このマインドだったことを覚えています。
しかし、経営陣はここまでも計算済みのようで、後手になった状況から3ヵ月で無事に組織体制を整え直しました。
そして、結果的にはこの過程で実績が評価された社員が複数おり、後に新たなマネージャークラスの存在が誕生しています。

 

 

「稲田くん、採用チームを何とかしてくれない?」チャンスはいきなりやってきた。

ジェンガ人事2ndでも、例のごとく採用チームの再結成が図られた。
経営陣から「稲田くん、採用チームを何とかしてくれない?」ということで僕は採用責任者に抜擢されました。
その時の僕の心情は

 

「俺の時代が来た。ここで結果を出せばもっと上のレベルに上がれる。」

「皆ができなかったことをやってのけたい。」

「任せてくれた期待に応えてやる。」

人手不足が大問題の介護業界の強敵であり、
経営課題でもある ”採用” 。しかも当時は13施設で職員は総勢400名規模。広告費で扱う額も月に1000万円を超えるその裁量と責任の大きさに胸は躍ってました。

 

 

現実は甘くない。最初は何もできずに逃げ出した。

 

任せてもらった当初はあんなに勢いがあったのに実際走ってみると、

「俺がミスったら施設潰れる。どうしよう」

「マーケティング、マジで意味わからない。何やったらいいかわかんない」

結果、採用は進まず、チームは結果が出せず、任された3か月間が終了。
心が折れ、翌月の初めに「責任者から降りたいです。」と副社長に告げ、会社を休み、家で隠れるように寝てました。
もう会社も辞めようと思って転職サイトなんかも見てました。

 

「こんなに人に迷惑をかける、チームに迷惑をかけるのはもう無理だ。耐えられない。」

「他のメンバーがやった方が結果出るだろうし俺は向いてない。」

 

 


副社長から電話が来た

普段から論理的で怖いオーラを放つ副社長でしたが、言われたことはシンプルに。

副社長「こんなすぐに稲田君が責任者クラスの結果を出せるなんて思ってないよ。
自分勝手な期待に応えようとしないでいい。
ただ、いつかチャンスを掴み取ってくれ。」と言われました。

その電話の後、急に社内で僕と仲の良い優しい先輩3人からも電話があり、
飲みに連れ出してくれることに。「こんなに気にかけてくれて、ありがたいな」と思いつつ、
良い気分転換になりすぐに元気を取り戻しました。

 

翌日、会社に復帰し、そして今があります。
僕は「自分が単純で良かったな~」とつくづく思います。

実は先輩が急遽誘ってくれた飲み会は、
いつも厳しい副社長が裏で先輩たちに声を掛けてくれていたことが後でわかり、
大失敗をした後の自分にもまだまだ期待してくれているという”ありがたさ”をつくづく実感しました。

 

 

「ほんと弱かったな」

その当時は、仕事の中で「結果を出す」ってずっと言ってたのに、いざ困難や結果を前にすると、手のひらを返して逃げたくなる”人としての弱さ”をいっぱい経験しました。

その後も、結果を出せるようになって見事に慢心したり、天狗になってた時期もありました。結果を出すために大切な泥臭いことを忘れていたり。失敗も散々やりました。

 

「ほんと何もわかってなかったな。弱かったな」。この経験がその後にも、今にも繋がっています。

「稲田くん、tttの中で一番成長してるんじゃない?」

結果が出ない時期は、超辛くて、もう無理だって何度も思ったし、

泣きながら仕事してた時もありました。

だけど、最終的に今こうやってまた採用責任者として挑戦させてもらっていて

信頼できる仲間が、チーム内にも他部署にもたくさんいて

「稲田くん、tttの中で一番成長してるんじゃない?」

と他部門の責任者にも言ってもらえるようになって、自信にもつながってるし
あの時逃げなくて良かったなって心の底から思います。

確かに今、振り返るとtttに入社前と今の僕で明らかに変化したものがあります。

一番はやっぱり「マーケティングの実力」です。

以前はマーケティングが何もわからず広告を作ることも、データを分析することも全くできず、上司に教えて貰っても理解できずに苦しんでいました。

それが今の自分は「僕に任せて貰えば、介護士の採用は正直楽勝です」と言えるまで、データの考察、広告の言葉選びからテストマーケティング(A/Bテスト)といったマーケティングの知識と技術に自信しかありません。

もちろんまだまだ課題はあります。扱うマーケティングのジャンルが”介護士の採用”ではなく、”ベンチャー企業に入って本気で成長したい方をターゲットにした本社の採用”に変わると、今の僕でもまだまだ通用しない部分ばかり。苦戦の連続です。それでも、それを「マーケティングって奥が深すぎる!」とむしろ面白さとして感じられるレベルになっているとひしひしと感じます。

「tttを選んで本当に良かった。努力を辞めないで良かった」。これが今のホンネです。

 

 

逃げなければ必ずチャンスはまたやってくる

人は完璧ではなく、全ての人が弱さを持っています。
ただ、自分の弱さと人生のどのタイミングで向き合ったかです。 

「辞めたい」「逃げたい」「もうダメだ」「何かのせいにしたい」と思う瞬間は絶対にあります。
ただ、それが人間の変化を拒絶しようとしてる証拠。
逆を言えば、変化と成長の合図です。(成長痛のようなもの)

 「開き直るもいい。逃げてもいい」。時にはこう思って、その辛い瞬間を乗り越えられるのであれば、僕は良い方法だと思います。
結局、どんな方法でもいい。乗り越えさえすれば、最後に逃げなければ必ず成長できますし、tttには失敗を許容する環境、カルチャーがあります。

今は、”どんなことでも大抵のことは何とかなる”ってくらいの気持ちです。

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