2023.06.26
組織
今年30歳。「60歳で死ぬ」としてみた。(変人副社長の頭の中)
余命宣告されない限り、何歳で死ぬかわからない。
「死の曖昧さ」は、人間に良い影響も悪い影響もあると思います。良く言えば、死と向き合う怖さ、つまり人間の生存本能と真逆の一番怖いものから目を背けられる。
悪い意味では、ダラダラしちゃう。締切が無い感じ。なんとなく今のまま無難を選ぶ。で、気づいたら遅い、みたいな。
僕は幸運にも、24歳に過労と鬱で死にかけた経験があります。おかげで、皆が怖がってできないことも、必要あらば怖いながらできます。しない後悔の方が怖いから。(こうカッコつけて言っても、怖くてできないことはまだまだあります。初対面の人と話すのは今も怖い。ウチの社員さんでもね。笑)
でも、社内政治に抗ったり、偉い人、業界の常識に抗って干されるぐらいはあんまり怖くありません。自分のやってることが「それが皆のためになる」と思えば、「干してみろや!」ぐらい強気に非常識に踏み込みます。
干されたら次行けばいい。案外、このぐらいが結果的に評価されるから世の中不思議。
「明日死ぬとしたら」は極端すぎてリアルではない。
「明日死ぬとしたら、今日何をしますか?」
って究極の質問ありますよね?これは人生の最重要事項を見つめる良い質問で僕は大好きです。
でも、これって例えば「家族」って答えて、「じゃあ家族との時間を大事にしよう」で完結しませんか?(これも良い事です。)
もし、「アーティストになって売れたい」という夢を持っていても、残り今日しか無いなら諦めてしまいません?
僕なら現実的に考えて大きな夢は捨て、家族とか今までお世話になった人に感謝を伝えるとかに走ります。
これも良い事。これきっかけで人生好転の可能性もゼロではない。
でも、実際の人生の時間軸と照らし合わせると、リアルな問いではない気がします。スティーブ・ジョブスも「もし今日が人生最後の日なら」的なことを言いました。
ただこれはジョブスのように「最後の日だとしても、命を懸けて成し遂げたい夢や野望が自分にある」が前提条件だと思います。
そこまで、熱くなれる夢が無いのが通常です。だったらリアルな質問に変えましょう。
今年30歳。倍の60歳で死ぬとしたら。
せっかくなので、よりリアルにしましょう。僕の誕生日は6月28日。60歳になる2053年6月28日に痛みの少なそうな心臓麻痺で突然死します。
30年×12か月=残り360か月、30年×365日=残り10950日。イメージしにくいですね。
もう少し、近づけて40歳で死ぬしよう。33歳で死ぬとしよう。
こんな思考実験をした感想。
「妙な怖さ」と「良い感じの緊張感」がありました。怖さは生存本能から来る拒否反応ですかね。同時に、「しょうもない本能だな。やろうと思ったことをやろう」と思えました。死を覚悟した分、本能に抗える感覚です。
この思考実験で大事なのは、「まだ時間はある」って感覚より、「残り〇〇しかない」という感覚を持つこと。
残り時間少ない中、職場のしょうも無い人間関係に悩む。ルールや常識ばっか気にして動かない自分。「けど」ばっかり言ってやらない自分を肯定。
「死ぬ直前の言い訳はそれでいいですか?」
これで行動できなければ、それもあなたの人生。さっさと受け入れろ。
頭でわかっても行動できないのは、大丈夫。あなただけではなく皆そう。諦めて、そんな自分を受け入れた中で幸せ探した方がいいんじゃないですか。
運に任せて何か衝撃的な出来事やきっかけが来て、変われればラッキーですね。
案外、「自分はできない」って受け入れた方が行動できるかも。
本能は便利だが厄介。抗えた方が現代は成功しやすい。
僕は人間の本能を追求してますが、現時点で伝えれることは以下です。
①本能は生存と子孫繁栄が目的
②変化が早い現代で、現状維持したい本能はまあ厄介
③本能は、活かせればほんと武器。活かせなければ、現代では重荷。
④なので仕事でもスポーツでも、本能に抗ったほうが成功しやすい気がする。
要約するならこう。
「何か成し遂げたいなら、とにかく本能に抗え。そのために自分の、人間の本能を知れ。成し遂げた後に本能に従う幸せなんていくらでも見つけられるから。」
最後に。「〇歳で死ぬ」と本気で考えてたらボロクソ泣きました。
「親より先に死ぬのは、親不孝だからできないな。」
「これ以上、寂しさと向き合う自信は無いから、ワガママだけど奥さんや子ども(どちらもまだいないけど)より先に死にたいな。」
とか考えてたら1人役員室で泣きました。
死と向き合うのは、タブー視されがちだけど、たぶんそれも本能のしわざ。僕らを苦しめる本能に逆らう行為だからこそ意義深い。面白い。このテーマはちょっと重たかったかな、ごめんね。笑
副社長 大場
業務に関するお問い合わせや採用情報など
お気軽にお問い合わせください。