2024.09.17
仕事
1番の秘訣は「心理学を使った楽な習慣化」。新しい専門性の習得法|副社長が自分の身体で実験
あなたがずっと「習慣にできたら」と思い続けてるものは何?
「それ、楽に習慣化できるよ」
・筋トレ、ジム
・ウォーキング、ランニング
・ストレッチ、スキンケア
・英語、資格の勉強
1個の人もいれば、何個もある人もいるでしょう。そして、ジムに入会したものの通ったのは初月だけ。その後は幽霊会員になった人もいるでしょう。
そんな僕もこれまで習慣にできず、10日坊主ほどで失敗したものがあります。運動・英会話・瞑想・ストレッチ・早起き。そこで新年度に自分の腕を試す新たな取り組みをしました。
それは僕が持つ心理学・脳科学の知識をフル活用して「習慣化ってどれぐらい狙って本当にできる?」という謎の解明です。
結論、僕は2024年4月から6個の新しい”毎日の習慣”ができました
その6個は以下です。
①運動60分(なわとび・ボクシング)
②ストレッチ30分
③丁寧なスキンケア
④ボイトレ30分
⑤SNS発信4回
⑥動画編集2本
この6個を同時に始めました。僕の体は拒絶反応の嵐。本来、習慣づくりは「欲張らずにまずは1個ずつ、小さく」が基本。今まで無かった習慣が加えられると人間は現状維持したいから拒絶反応を示すからです。
だけど、今回僕が試したかったのは心理学・脳科学を熟知してフル活用すれば拒絶反応が起きようが、この困難な「習慣化の欲張りオンパレード」という人類の夢が叶うかです。それで5月7日現在、全て毎日達成しています。
コツは習慣化に失敗する原因を「心理学の知識」で知っておくこと。習慣化に失敗する人の3大特徴
①アホのスタートダッシュスタミナ切れ
最初からボリューミーで完璧なメニューをやろうとする。ジムで今日はせっかく来たからと調子に乗ってやりがち。「そのメニュー、次回もできる?自分でハードル上げてない?」。
このタイプは習慣作りを100m走と勘違いしています。習慣は42.195kmのマラソン。マラソン初心者が市民マラソンに参加して、42.195を完走しようと思ったら、ゆっくり着実に走るはず。この勘違いを絶対にしない。
そこで、最初は量が少なくても、下手くそでも、間違っててもOK。「その行動をできた自分が正解」と思ってルンルンでいるようにしました。
②サトシにとってのピカチュウくらい信じてる自分の意志力
信じたい気持ちはめっちゃわかります。でも意志力が高いのは思いついた時と1回目まで。2回目以降の自分はどんどん意志力もモチベーションもなくなる。まさかのモンスターボールに入って、出てこなくなります。なので、そんな自分を先読みしときます。
そして「それを絶対にやらざるを得ない状況を常に作ります」。
・友達とジムで合流する約束をし、とりあえずジムに行く習慣をつくる。
・お金はかかるがパーソナルトレーニングで、トレーナーさんが毎朝8時に待っている状態を作る。
・SNSで「毎日〇〇やります!」と宣言し、実施した動画を必ずアップする。
僕は友達戦略が使えないので、パーソナルとSNSを使いました。普通のジム代の4倍くらいかかるけど確実に習慣ができるし、結局幽霊会員になるジム代の方が無駄だから。あとSNSは嫌いだったのですが、こういう使い方は便利だなと新しい発見です。
③人間はみんな、言い訳IQ120
最後は言い訳です。僕がこの挑戦の中で一番面白い現象は「やらないための言い訳があふれ出てくる」こと。なぜか目を離した時だけ吹き出す鍋くらい、隙を見せると言い訳があふれ出てきます。
・雨降ってるし、風邪ひくよね
・なんか足痛いし、休んだ方がいい
・寝不足になる。今日はもう寝よう
・お金かかるし、もったいない
こんなもんではありません。「そもそもこれやって何の意味があるの?」。急に謎の哲学者みたいなやつが頭に飛び出てきました。
しかし、これが起きることも僕は事前に察知済み。なので以下の対策済です。
「意味?知るか。そんなんどうでもいいわ」です。正直、この言い訳に全部向き合うってメンヘラをずっと相手にするのと同じくらい疲れます。それこそ本末転倒。なので、無視します。
逆に「雨?むしろやるでしょ!」「足痛い?なら足以外をやるでしょ!」のように全てやる理由に切り返しました。
結局、「習慣のつくり方」を掴めば専門性は100%手に入る
色んな対策を上げましたが、いかがでしたか?
「それは副社長だからできるんでしょ」
よそ見しましたね。早速、鍋から言い訳がこぼれ出てます。
当社でも、採用だろうが人事だろうが、営業だろうがマーケティングだろうが。未経験でも高い専門性は100%身につけられます。その秘訣は何かと言われると頭の良さでも経験でもありません。「継続力があるか」の1点です。夢が無くて申し訳ないですが、心理学・脳科学を駆使しても辿りついた結論は結局これです。
なので、当社の研修や育成の仕組み、部下のマネジメントは「習慣化」にこだわったものにしています。「どんな仕組み?」と興味のある方はぜひ面接で聞いてみて下さい!(総合職の最終面接は僕の可能性大なので、聞かれたら仕組みの全貌を隠さず話します。気軽に何でも聞いてください)
「そうじゃない!楽にスキルが手に入ります!」は人間のメカニズム上ありえないので、怠惰な情報弱者を狙ったマーケティングです。せっかくここまで読んでくれたあなたは、そんな簡単な罠に「今後」はかからないで欲しい。
副社長 大場
p.s. 質問への回答
①「習慣に失敗する原理はわかったけど、結局どうしたらいいの?」
これらの失敗する原理を頭でわかってて、その逆をやったらいいのです。
②「その逆が自分でやれなくて困ってる」
本気で変わりたいなら、それをやらざるを得ない環境を作るか、飛び込びましょう。
③「それもできない、嫌」
僕の知識と計算では理論上、お手上げだったので来世に期待しましょう。
専門知識一覧(# 本トピックスで参考にした心理学、脳科学を記載)
- ①”新しい習慣に対して、身体は拒絶反応が出る”
- 脳科学: ホメオスタシス – 脳と身体は既存の状態を維持しようとする生物学的な傾向がある。新しい習慣を導入すると、このバランスが崩れるため、拒絶反応が起こる。
- 心理学: 認知的不協和 – 新しい習慣が既存の自己像や行動パターンと矛盾すると感じることで、不快な心理的状態が生じ、それに対する拒絶反応が現れる。
- ②”一気に完璧な習慣を身に着けたい”
- 行動経済学: 即時報酬バイアス – 人は即座に報酬を得られる行動を好む傾向があり、短期間での成果を期待する。完璧な成果をすぐに求めるのもこのバイアスに起因。
- ③”最初から完璧を求めてしまう”
- 心理学: 過大評価バイアス – 自分自身の能力や制御力を過大評価し、実際よりも高い目標を設定してしまう。
- ④”自分の意志力の過信”
- 心理学: 自己過大評価効果 – 自分の能力、特に自己制御や意志力に対して過大な評価をする傾向がある。これは認知バイアスの一種で、自己の能力を現実よりも高く見積る。
- ⑤”言い訳の天才”
- 心理学: 自己正当化 – 自己の行動や選択を正当化しようとする心理的なメカニズム。不快な感情や認知的不協和を避けるために、言い訳を用いて自分の行動を合理化する。
- 行動経済学: ステータスクォバイアス – 現状維持バイアスとも呼ばれ、変化に対する抵抗から、現状を正当化する言い訳を作る。
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