2026.11.06

仲間の物語

九大中退→「最年少の老人ホーム入居者」→運営課長へ。逃げ続けた僕が覚悟を決めてtttに戻るまでの全軌跡

株式会社ttt 採用マーケターの竹内です!

 

今回は、九州大学を中退し、「最年少の老人ホーム入居者」という異色の経歴を持つ運営課長の兵頭さんにインタビューしてみました!

 

転職やキャリアチェンジには不安がつきもの。さらに、一度逃げ出した場所にもう一度戻るという決断には、相当な覚悟が必要です。そこで今回は、逃げ続けた過去と向き合い、介護のプロフェッショナルとして21施設の運営改善を担う兵頭さんに、これまでの全軌跡を語ってもらいました。

 

「九大を中退して、なぜ介護の世界へ?」

「利用者様との別れのあと、なぜ逃げてしまったの?」

「どうしてもう一度tttに戻ろうと思ったの?」

 

キャリアに悩んでいる方や、過去の挫折から一歩を踏み出せずにいる方の背中を押せる記事になれば幸いです!

 

 

──自己紹介をお願いします!

 

竹内:今回は、運営指導部 課長の兵頭さんにお話を伺います!まずは自己紹介をお願いします!

 

兵頭:運営指導部の兵頭です。現在は全21施設(1256床)を対象に、訪問介護のサービスルールの策定や法令遵守の徹底、現場への定着支援に取り組んでいます。もともとは九州大学の工学部に在籍していたんですが、中退して介護の世界に飛び込みました。

 

竹内:九大中退から運営課長って、経歴だけ聞くと「一体なにがあったの?」ってなりますよね。笑 今日はその全軌跡を聞かせてください!

 

 

 

──21歳で「最年少の老人ホーム入居者」に?

「てれんぱれん」な大学生と社長の出会い

 

竹内:そもそも、介護の世界に入ったきっかけは何だったんですか?

 

兵頭:きっかけというほど立派なものではなくて…。大学に入学した当初は通っていたんですが、次第に足が遠のいて、しまいにはアルバイトだけの生活になっていました。将来の目標もなく、ただ漫然と毎日を過ごしていたんです。

 

竹内:そこから、どうやって社長の内田さんと出会ったんですか?

 

兵頭:21歳のとき、友人の紹介で出会いました。社長はそんな僕を見て「てれんぱれん」って言われたんですよ。笑 フラフラして締まりがなくて、本気を出さない。まさに当時の僕そのものでした。

 

竹内:「てれんぱれん」って。笑 なかなかストレートな表現ですね…!

 

兵頭:本当にそうだったので何も言い返せなかったです。笑 社長が当時、高齢者と寝食を共にしていた古民家のシェアハウスがあって、そこに転がり込むように居候を始めました。周囲は人生の大先輩である高齢者ばかり。スタッフとして雇われたわけでもない21歳の大学生が一緒に暮らしていたので、まさに**「最年少の老人ホーム入居者」**でした。

 

竹内:21歳で老人ホームの入居者…!笑 それはかなりインパクトのある原体験ですね。

 

 

高齢者と暮らす中で芽生えた、小さなやりがい

 

竹内:シェアハウスでの生活はどんな感じだったんですか?

 

兵頭:居場所を与えてもらった手前、簡単な仕事は手伝っていました。トイレの場所が分からず困っている方に声をかけたり、床や便座が汚れていれば掃除をしたり。誰かに指示されたわけではなかったんですが、同じ屋根の下で暮らす人間として、身の回りの手伝いは自然にしていましたね。

 

竹内:指示されなくても自然に動いていたんですね。

 

兵頭:そこで利用者様の笑顔や感謝の言葉をいただくと、なにかやりがいめいたものを感じたりもしました。ただ正直に言うと、介護の専門知識も明確な目的意識もなかった。居場所があるから、なんとなく暮らし、なんとなく手伝う。それが当時の僕でした。

 

 

──利用者様との別れ、そして逃げた数年間

突然の別れと、消えない無力感

 

竹内:そんな日常に、転機が訪れたんですね。

 

兵頭:はい。一緒に暮らしていた末期がんの利用者様が亡くなられたんです。その方は亡くなる前日まで、ご自身の足でしっかり歩かれていました。いつもと変わらない日常の先に、突然別れが訪れた。穏やかな最期でした。

 

竹内:…前日まで歩かれていた方が、突然。

 

兵頭:僕の胸に残ったのは、強烈な無力感でした。「もっと専門的な知識や技術があれば、この方の日々をもっと豊かなものにできたのではないか」「僕が関わったことで、この方の人生に何かを届けられたのだろうか」。答えは出ませんでした。ただ側にいただけで、何の役にも立っていなかったのではないか。自分の未熟さが耐え難かったです。

 

竹内:その無力感が、兵頭さんのすべての原点になっているんですね…。

 

 

介護からも自分自身からも逃げていた

 

竹内:その後は、どうされたんですか?

 

兵頭:居候先を離れ、大学も中退しました。住み込みの単純労働を転々としながら、数年を過ごしました。

 

竹内:介護の世界からは完全に離れてしまったんですね。

 

兵頭:今思うと、あのときの後悔と向き合うことができず、介護からも、自分自身からも逃げていたんだと思います。

 

竹内:その数年間は、兵頭さんにとってどんな時間でしたか?

 

兵頭:正直、何も考えたくなかった時間です。でもどこかでずっと引っかかっていました。あの方の最期のこと、自分が何もできなかったこと。逃げていても、あの無力感だけは消えなかった。

 

 

──覚悟を決めて、介護のプロとして戻る決断

 

社長からの電話「また一緒にやろう」

 

竹内:そこから、どうやってもう一度tttに戻ることになったんですか?

 

兵頭:ある日、社長から電話がかかってきたんです。「本館を建てることが決まった。また一緒に介護をやろう」と。

 

竹内:社長から直接電話が!

 

兵頭:必要としてもらえたことはうれしかったです。でも同時に、あのときの無力感がよみがえりました。知識のないまま戻れば、また同じ後悔を繰り返す。それだけは絶対に嫌だった。

 

 

専門学校へ進学し、介護福祉士を取得

 

竹内:だから、すぐには戻らなかったんですね。

 

兵頭:はい。今度は覚悟を決めました。介護の専門学校へ進学して、介護福祉士の資格を取得して、プロとして必要な知識と技術を身につけてから戻ろうと。その決意が、僕の再スタートでした。

 

竹内:「てれんぱれん」だった兵頭さんが、覚悟を決めて専門学校に通い直す。その変化の根底にあるのは、あの利用者様への想いなんですね。

 

兵頭:二度と同じ後悔はしない。それだけを胸に秘めて、学び直しました。

 

 

──現場で気づいた「仕組み」の重要性

個人の熱意だけでは、良い介護は続かない

 

竹内:専門学校を卒業して、介護福祉士の資格を取得してtttに戻ったわけですが、実際に現場に入ってみてどうでしたか?

 

兵頭:覚悟を持って戻ったんですが、そこで大事なことを痛感させられました。良い介護の実現には、一人ひとりの熱意だけでは足りないんです。

 

竹内:熱意だけでは足りない?

 

兵頭:利用者様のために何かをしたいと思っていても、日々の業務に追われ、時間や人手が足りず判断に迷う。個人の頑張りだけでは、良いサービスを継続することは難しい。どれほど立派な理念があっても、現場で実践できる仕組みがなければ意味がないんです。

 

竹内:理念だけでは現場は回らない。これは介護に限らず、どんな組織にも通じる話ですね。

 

 

職員を守るルールが、利用者様を守る

 

竹内:具体的にはどんなことに気づいたんですか?

 

兵頭:介護の質を高めるために重要なことが二つあると気づきました。一つは**職員が安心して働ける環境**。どれだけ熱意を持っていても、時間や経済的な不安、様々なリスクに対する不安があれば、その熱意は実践に反映されにくい。

 

竹内:職員が不安を抱えたまま働いている状態では、良い介護はできないと。

 

兵頭:もう一つは**誰もが迷わず実践できる運営の基盤**です。職員によって何を「良い介護」とするのかが違えば、当然全体としての介護の質は上がりません。仕組みやルールは、職員を守り、利用者様により良いサービスを届けるための土台なんです。

 

竹内:ルールというと現場を縛るものと思われがちですが、兵頭さんにとっては「守るためのもの」なんですね。

 

兵頭:何を、いつ、どのように実施し、記録するのか。基準が曖昧であれば、職員は判断に迷い、不安を抱えながら働くことになる。だからこそ、ルールを分かりやすく標準化し、誰もが迷わず実践できる状態をつくる必要があるんです。

 

 

──21施設・運営課長として今やっていること

 

竹内:現在、兵頭さんはどんな業務を担当しているんですか?

 

兵頭:かつて数名で始まった会社は、福岡県内21施設(1256床・職員850名超)にまで成長しました。僕は本社の運営指導部に所属して、全21施設を対象に訪問介護のサービスルールの策定や法令遵守の徹底、現場への定着支援に取り組んでいます。

 

竹内:21施設すべてを見ているんですね…!スケールが大きい。

 

兵頭:コンプライアンスや運営指導対策って、ともすれば「書類を整えるための仕事」「現場を縛るための規則」と捉えられがちです。でも僕にとってルールづくりの目的は、単に行政の基準を満たすことではありません。現場が安心して介護に向き合える仕組みをつくり、その先にある利用者様一人ひとりの人生を豊かにすること。それが僕の仕事です。

 

竹内:あのときの無力感を二度と繰り返さないという覚悟が、今の仕事のすべてにつながっているんですね。

 

 

──課題から逃げず、次の「夢」へ

 

竹内:これからの目標はありますか?

 

兵頭:現在の取り組みの中から、新たな課題も見えてきています。既存のルールや基準ではおさまりきれない、利用者様の希望や夢にどう向き合っていくのか。tttの企業理念は**「Thanks To Trouble(課題に感謝する)」**。課題を避けるのではなく、向き合い、改善の機会に変えていくという考え方です。まさに今、新しい課題に感謝しながら取り組んでいるところです。

 

竹内:課題に感謝する。その言葉の重みが、兵頭さんの経歴を聞いたあとだとまったく違って響きます。

 

兵頭:個人の熱意や自己犠牲に頼らなくても、良い介護を提供し続けられる組織をつくりたい。現場を守り、職員が誇りを持って働き、利用者様の尊厳を大切にしながら、その人らしい夢を実現できる。そんな未来を目指しています。

 

 

「てれんぱれん」だった僕が、今伝えたいこと

 

竹内:最後に、この記事を読んでいる方にメッセージをお願いします!

 

兵頭:「てれんぱれん」だった21歳の居候が経験した高齢者との共同生活。利用者様との別れ。逃避した数年間。そして専門学校で学び直す決断。遠回りに見える経験の一つひとつが、今の仕事につながっています。

 

竹内:一直線のキャリアじゃなくても、すべてが今につながっていると。

 

兵頭:あのとき感じた無力感は、消えることのない後悔になりました。でも、その後悔が「同じ過ちを繰り返さない」という覚悟に変わった。だからこそ、現場を理解し、誰もが実践できる仕組みをつくり、その先にある介護の質を高めることにこだわっています。

 

竹内:…すごく重みのある言葉ですね。

 

兵頭:課題から逃げず、課題に感謝し、自分たちの手で未来を変えていく。あの頃の僕にはできなかったことを、今の僕たちなら実現できる。僕とtttのドラマはこれからも続いていきます。

 

竹内:兵頭さん、今日は本当にありがとうございました!

 

 

今回は、九大中退→「最年少の老人ホーム入居者」→運営課長という異色のキャリアを歩んできた兵頭さんにインタビューしました!

 

「過去の挫折が足を引っ張っている…」

「一度逃げた場所にもう一度戻る勇気がない…」

「自分のキャリアに自信が持てない…」

 

過去の経験に悩んでいたり、次の一歩を踏み出せずにいる方にとって、この記事が判断材料の一つになれば嬉しいです!

 

tttでは、兵頭さんのように覚悟を持って挑戦する人を全力で応援しています。「課題から逃げずに向き合いたい」「自分の経験を活かして成長したい」と思った方は、ぜひ選考に進んでみてください!

 

他にも「こんなことが知りたい!」というリクエストもお待ちしております。

 

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

 

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