2023.09.15

経営

ttt社長のどん底創業エピソードを初公開

ttt代表取締役社長の内田です。

 

私は、大学2年時から起業し、これまでに計7つの事業(塾、家庭教師、ベーカリーカフェ、運送業)に挑戦後、25歳で「日本の課題解決」をテーマとした株式会社tttを創業しました。皆様のご支援の下、事業展開の急加速中であり、3年間で職員数は16人→約250人となりました。

 

今回は、そんな私の「創業当初のエピソード」を紹介致します。

 

 

 

人生のどん底感を味わった「風呂場生活2年間」

 

どのように生きたら、風呂場生活する流れになるの?と思われるでしょう。

 

実際に2年間生活した風呂場。住みやすくするため、ここに改装を加えました。

 

当時25歳、(株)tttを創業し、事業を開始するにあたり、一文無し&借金1200万円の状態でした。そこで、自分の家を解約し、住み込みで事業所(宅老所)を運営していました。事業所なので、ほぼ全ての場所をサービスで使用していました。ただ唯一使用していなかったのが、風呂場でした。(※宅老所:空き家を改装し、介護が必要な方が夜間お泊りする場所)

 

起業家っぽい泥臭い話ですが、私は経営の傍ら、2年間夜勤も担っていました。2年間で私以外の夜勤者はおらず、リアルに365日×2年=712日間夜勤をやり遂げました。1日も休んでいません。

 

しかし、実際には、事業収益もすぐに黒字化し、そこまで切り詰めなくても良いし、夜勤者を採用する選択肢もあったのですが、あえて私は、極限の生活を続けることにしたのです。

 

 

 

真の狙い:わずか2年で確実に融資を獲得するための戦略

 

宅老所は、個室がなく、エアコンやテレビも共有。いくら低料金だろうと、介護サービスを受ける環境としては十分では無いと感じていました。でも、限られた年金で、介護サービスを受けるにはここしかないという状態でそれでも喜んで利用者様・ご家族様に利用して頂いてました。だからこそ、私は、もっと良い環境にしたいという思いがあり、イチ早く新築の介護施設を建てなければならないと焦っていました。

 

その時の課題としては、

  1. 今の入居費用を維持する為には、土地・建物のコストを他社の1/3にする。
  2. 最短最速で、土地・建物を購入する為の数千万単位の資金調達する。

 

1については、夜勤をしながら、自分で土地をネットで探したり、設計を勉強したりで、なんとかコストを最小限に抑えた施設を考えることが出来ましたが、予算は、5000万円。

 

その5000万円を最短・最速で資金調達すべく、事業計画を作成し、銀行と交渉しました。銀行からは、2年間の会社業績をみて計画通りに実績をあげれば、融資する可能性が高いと言われ、融資を確実にする為にも、利益をより多くする必要がありました。

 

支出を抑え、融資獲得に最短で必要な実績を出すべく風呂場生活を継続することを決意しました。

 

 

 

風呂場も工夫次第で悪くない?

 

風呂場に生活するなんて、あまり想像しがたいですが。

しばらくは面白半分で我慢できても、2年は続けれられない。。

 

そこで、私は、風呂場生活に工夫を加えました。

 

・風呂桶にべニアを敷いて、ベッドにする。

・3段BOXを配置し、生活に必要な物品を収納

・おしゃれな照明をつける

 

これでしのぎました。

 

この経験によって、自分がどこにいても、どんな環境化にいても、居場所を作ることが出来る自信にもなりました。自分のモチベーション管理にも一役買っています。私が、リスクを恐れずに挑戦できるのも、このお陰かもしれません。生活の質を落としたり、その環境に適応することは、とてもストレスがかかることで、これが出来るようになると「最強の人」へ近づくことが出来ます。

 

 

 

目的のためとは言え正直辛かった、風呂場生活。

 

第一に風呂場に住んでるなんて、誰にも言えない。大学生時代は、学生起業家としてバリバリやっていたのに、結局は、大して成功もしてないし、今は家すらない。

 

一番精神的につらく感じたには、参加した結婚式で、幸せそうな友人夫婦を見たときです。普通に過ごして、働いて、結婚して、、、普通がうらやましくなりました。今の自分の状況と比べてしまい、「俺、何やってんだろ。」と落ち込んだ記憶があります。

 

 

 

目先を取ると楽だけど、わくわくする未来を選んだ。

 

「ここ乗り越えたら、俺かっこよくね?」。当時、自分に言い聞かせていた言葉です。この時は、自分の3年後、5年後をひたすらイメージして耐えしのぎました。

 

自分の中では、根拠のない自信があって、でも実際には結果がまだ出てない状態は、正直つらい。だからこそ、もっと勉強する、もっと集中する。ただ不思議なことに、将来に不安を感じることがありませんでした。

 

周りから見ると、「あの人大丈夫?」って感じですが。

 

心理学を学んだ今になって思うのは、「自分が選択する幸せ」を感じていたからだと思います。

 

1,自分が将来をコントロールできる実力や戦略、将来のビジョンがある人。

2,社会や他者に自分の将来をコントロールされる人。

当時の私は、結果はまだ出てない1であったと思います。

 

この後は、無事に融資が確定し、新築の1号館が完成しています。※2018年

 

ということで、私のどん底創業エピソード「風呂場生活2年間」についてでしたが、どん底の2年間があったからこそ、事業土台となる老人ホームのベースが出来たし、改めて介護への思いを深める経験にもなりました。

 

また、社名や企業理念、事業展開における投資スピードの速さの根源になっています。

 

「あの時の耐えたからこそ、今がある。」と、その当時の課題に感謝しています。この考え方が、社名であるttt(thanks to trouble)、そして、企業理念の「課題に感謝する」の原点です。

 

私の人生は、誰よりも失敗した数が多いです。これは、誇れるものではありません。本当は、なるべく失敗せずに、失敗したとしても最小限に抑えて、大いなる成功を高確率で成し遂げていくことがベストです。

 

どん底を味わうことも大切ですが、這い上がる為には、正しい方向で努力しないと結果は出ません。間違った努力は、人生のどん底期間も長くなるし、長くなりすぎると這い上がる事が出来なくなります。

 

 

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